約束を守ることについて注意しておきたいこと

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Gerd AltmannによるPixabayからの画像

約束を守ることは相手との信頼関係を高めるうえで非常に重要なことです。しかし、日々何かと忙しくて、つい約束を疎かにしてしまいがちになっていませんか。もしそうであれば、何かの拍子で信用を失ってしまう前に、今一度約束について考えてみませんか。今回もよろしくお願いします。

小さい約束こそ大事に

約束は絶対に守らなければいけないもの、というイメージが一般的にありますが、実際小さい約束は守られないことが多く、実質絶対的なものとはなっていません。
ただ現状守られないのが一般的だからと言って、小さい約束を本当に疎かにしていってしまうと、徐々に相手との信頼関係が崩れていきます。段々何を言っても信用されなくなっていきます。そしてしまいには、まったく期待されない人間になってしまう可能性さえあるのです。
実際こんなことにならないためにも、たとえ小さい約束であってもなるべく意識していくようにしてください。

約束を守らないことは本当に印象が悪いのか

小さい約束も疎かにしてはいけない、ということはわかったけれども、そこまで約束は守っていかなければいけないものなのでしょうか。約束はそんなに絶対的なものなのでしょうか。
ここで例えば約束が守られなかった、という仮定で考えてみますと、まず約束を守らなかった本人が罪の意識をあまり持っていない場合、結果的にその約束自体を軽んじているため、非常に印象が悪くなります。
次に何らかの事情で約束を守ることができなかった場合は、そんなに印象は悪くならないものと思われます。ただしそれでも実際に約束を守らなかった本人が謝らない場合は、逆に印象が悪くなることがあります。もちろん忙しくて約束自体を忘れていた、という理由であれば問題ありません。

約束に縛られる

何でもかんでも「約束したのに」「約束したのに」と連呼する人がいらっしゃいますが、実際は色々な状況を総合的に判断したうえで相手に訴えるべきです。
というのも、約束をしたあとに色々と事情が変わっていった可能性があるからです。だから必ず約束の話の前に、「何かあった?」ということを聞いておきたいものです。つまり事前に質問をしておくと良いということです。

なお質問の大切さについては次をご覧ください。
質問できるとどういうときに役に立つのか

ちなみに約束をした本人も約束が守れなそうにない場合は、事前に相手に伝えるべきです。そうすれば、まだ相手は約束したことをそんなには強調しないのではないでしょうか。まだそれでも相手が約束に拘っているのであれば、相手が喜びそうな小さい約束をもう一つしてあげれば良いのではないでしょうか。
いずれにしても最後は「思いやり」の問題なんだと思います。普段お互いにどの程度お世話になっているのかを考えると、そんなにわがままを言えないはずです。お互い事情を考慮すべきなんです。

子供に対する約束は別

子供は約束してくれたことを大げさに捉える傾向があります。このため大人同士の約束に比べて少しシビアに見ておかないといけません。間違っても大人の都合のみで「仕方ないでしょ」、という言葉は使わないようにしてください。
子供は親から言われたことを、すごく信じてしまうものなんです。だから約束を絶対に守るべきだ、とは言いませんが、せめて何でもいいので、その埋め合わせを何でできるのか、を考えてもらえないでしょうか。
子供には大人の事情なんかわかりません。大人の事情は、子供が少なくとも中学生以上になってから、入れていくようにしていけばいいのではないでしょうか。
もし子供が大人になっても、過去の子供時代の約束を守ってくれなかったことを、いつまでも根に持っているようであれば、子供はもう大人なのだから、子供時代に言えなかった大人の事情を、そこで話していけば良いのではないでしょうか。

遠い将来の約束は守らないといけない

唯一絶対に守らなくてはいけないと思われる約束が「将来こうしよう」という約束ではないでしょうか。
というのも、遠い未来の約束というのは、相手も自分の人生をそこにかける必要があります。自分の人生がかかっている分、そこにかける期待も、それだけ大きいものになります。
このため、日常の小さい約束に比べて、その重みは比べ物にならないくらいのものがあると思います。そのため、もし破った場合は、相手にかなり失望させるとともに、最悪相手からまったく期待されなくなります。カップルや夫婦の場合は、別れ話に発展する場合でさえあります。

まとめ

約束を守ると言っても、その程度はさまざまです。しかし、小さい約束を大事にできない人が、果たして大きい約束を大事にできるのでしょうか。大きい約束を守っていくには、まず小さい約束を大事にしていくことが重要なのではないでしょうか。お互い頑張りましょう。今回も最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。