相手に共感したり気持ちを理解するために必要なこと

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Daniel NebredaによるPixabayからの画像

話を聞く場合に相手から信頼されるには、なるべく相手の話す内容に共感したほうがいい、ということをよく聞きますが、そもそも共感するってどういうことなのでしょうか。むしろ間違ったことを言って相手の機嫌を悪くしてしまうこともあるのではないでしょうか。

そこで今回は相手に共感できるようになるために普段から押さえておくべきことを説明していきます。今回も最後までお付き合いのほどよろしくお願いします。

共感する前にまず相手をどう捉えるか

実は相手の話に共感しようとする前に、まず自分で事前にわかっておかなければならないことがあります。それは相手が一体どういう人なのか、ということです。
「どういう人ってどういう意味?」
「肩書きのことを言ってるの?」
「職業のことを示しているの?」
確かに「肩書き」や「職業」も相手を推測するうえで少しは関係してきますが、同じ職業の人でも実際に人間性に大きな違いがあります。では相手のどういうところを見なければいけないのかと言いますと、それは相手が今どういう立場の人であるのか、ということです。
例えば、男性の場合を例にとって考えてみると、学生であったり、サラリーマンであったり、公務員であったり、自営業の人であったり、高齢者であったり、とさまざまです。ここで終わると単なる肩書きなのですが、さらに毎日どういう状況で生きていっているか、という点を考慮することで相手の立場が明確になってきます。

肩書きだけだと、「学生」「サラリーマン」「主婦」などですが、さらに例えば学生の場合は「成績はどれくらい」、「スポーツは得意か」、「家族との関係で何か問題はないか」、「片思いはしているのか」、「進学に悩みはないか」、など人によってそれぞれ抱えている事情が異なります。つまり、同じ学生でもこれくらい立場が違うのです。つまり立場とは「その事情の立場に今立っているのか」ということなのです。

同じ学生だけど、「学業に悩んでいるのか」、「スポーツでもっと成績を残したいのか」、「それとも意中の女の子に告白したいのか」、「不登校になりそうで悩んでいるのか」などの事情を本人にから話を聞いて、今一番何をわかってほしいのかを突き止めるのです。そのわかってほしい部分が一番共感を得られる可能性が高いのです。

社会に対する客観的な観点を鍛える

まず押さえておきたいは、価値観というのは自分の価値観が絶対ではないということです。確かに自分が生きた年数が長いほど自分の価値観に自信を持ちたくなる気持ちもわかります。

しかし、重要なのは自分の価値観ではなく、社会の客観的な観点なのです。

ここで「客観的な観点」とはどういうことかと言いますと、世間で言うところの「常識」というような他人に押し付けるものではありません。だいたいほとんどのケースで一般的に大体の人がそういうものだと感じられる価値観です。
実際には世代間でもその価値観は変化しますし、男女でも変わります。さらに肩書きでも変わります。ということは結局それぞれの人の立場で価値観が変わってしまうということなのです。だからまず相手の話を聞く必要があるのです。

客観的な観点が人の共感とどう関係あるの

ではこの「客観的な観点」と相手の言うことに共感することとどう関係があるのでしょうか。実はこの「客観的な観点」から相手の立場を考えて何を話すのかを考えて発言すると相手が共感してくれることが多いのです。
例えば、世間でよく言われる「いつも頑張らなくてはいけない」という価値観があるとします。そうしたときに、この価値観というのはすべての人に当てはまる価値観とうことになるでしょうか。

いいえ私はならないと思います。客観的かつ現実的に見てそれを達成している人のほうがむしろ少ないのではないかと思われます。また立場的に見てそれを言ってしまうと可哀そうな人もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

実際にどのような立場の人が可哀そうと感じてしまうかと言いますと、まず「シングルマザー」の方々です。今の生活が精一杯なのにとても「頑張れ」と言えません。次に「受験生」の方々。ただでさえ頑張っているのにそれ以上「頑張れ」と言うと追い込んでいるように思えます。さらに「うつ病などの精神病を患っている」方々にもとても「頑張れ」とは言えません。むしろこれ以上頑張ったから精神への負担が大きくなってしまってさらに重い病を患ってしまいます。
このように相手の話に共感するというのは、「客観的にこういう立場の人はどう思っているのか」ということを常に踏まえていないと実を結ばないのです。
逆に色々な立場の人の気持ちをわかっていると、共感したいときに事前に色々なことを客観的に判断するすることができますし、相手がわかってもらいたいと思うことをこちらから話すこともできるようになります。さらに相手が言わなくても先回りして行動できるので気配りの能力も向上します。

まとめ

社会には色々な立場の人がいます。そしてそれぞれが色々な事情や気持ちを抱えて日々頑張っています。どんな人だって自分が頑張っているのをわかってほしいものなのです。

そこを考えて是非相手の話を聞いてみてください。わかってほしいのは自分だって同じはずです。お互い頑張っていきましょう。今回も最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。